Essential Professor 紹介

西條 剛央(EMS代表)

  若手研究者の登竜門といわれる日本学術振興会特別研究員DCおよびPDを経て、最年少で早稲田大学大学院(MBA)専任講師、客員准教授を歴任。MBAでの哲学に基づく独自の授業が注目され、『Forbes』に取り上げられる。2019年より現職。専門は本質行動学。Essential Management Schoolの代表、本質行動学アカデメイア(代表取締役)を務める。
 2011年の東日本大震災に際して、構造構成主義(本質行動学)をもとに3000人のボランティアにより運営される50のプロジェクトからなる日本最大級の「総合支援ボランティア組織」に育てあげる。2014年、哲学に基づいて未曾有の災害に対応した功績が認められ、Prix Ars Electronicaのコミュニティ部門において、WWWやウィキペディアが受賞した最優秀賞(ゴールデン・ニカ)を日本人として初受賞。「ベストチームオブザイヤー2014」「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞。著書に『構造構成主義とは何か』(北大路書房)、『質的研究とは何か(ベーシック編)』(新曜社)、『質的研究とは何か(アドバンス編)』(新曜社)、『人を助けるすんごい仕組み』(ダイヤモンド社)、『チームの力』(筑摩書房)など多数。

大久保寛司(EMS学長)

  1949年生まれ。日本IBM業務改革推進本部CS担当として、お客様重視の仕組み作りと意識改革に専念。51歳で同社退職後「人と経営研究所」を設立。以後、人と経営のあるべき姿を探求し、企業・医療関係・自治体・教育関連などへの人材育成支援・風土改革に尽力。著書に『考えてみる』(文屋)『月曜日の朝からやるきになる働き方』(かんき出版)『人と企業の真の価値を高めるヒント』(中公文庫)など多数。

本間正人(EMS副学長)

  1959 年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局、松下政経塾研究主担当、NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師や、CS朝日ニュースターの国際的情報番組「Learning Planet」のアンカーなどを歴任。「教育学」を超える「学習学」を提唱し、大人数の参加型研修講師として定評がある。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉、英語学習法などの著書77冊。2012年4月から6月まで、NHK教育テレビ「三か月トピック英会話」講師。現在、NPO法人学習学協会代表理事、NPO法人ハロードリーム実行委員会理事、一般財団法人しつもん財団理事、一般社団法人キャリア教育ネットワーク協議会理事などをつとめる。著書に『ほめ言葉ハンドブック』(共著、PHP)、ロングセラーの『日経文庫コーチング入門』『セルフコーチング入門』『グループコーチング入門』(いずれも日経文庫)など多数。近著に『仕事で「敵をつくる言葉」「味方ができる言葉」ハンドブック』

高濱正伸(EMS副学長)

  1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック作問委員。2018年7月より、日本棋院理事。
 1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。著書に『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000』『本当に頭のいい子の育て方』他多数。

池田清彦(EMS学術顧問)

  1947(昭和22)年、東京生れ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、2004(平成16)年4月より早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学の地平から、多分野にわたって評論活動を行っている。著書に『構造主義生物学とは何か』『構造主義と進化論』など多数。

ゼロ期生紹介

青野慶久氏(サイボウズ株式会社代表取締役)

  1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。総務省等の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーや一般社団法人コンピュータソフトウェア協会の副会長を務める。選択的夫婦別姓の実現を目指して、2018年1月に国を提訴した。
著書に『ちょいデキ!』『チームのことだけ考えた』『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない』等。

田口ランディ氏(小説家・エッセイスト)

  1959年東京生まれ。小説家・エッセイスト。人間の心の問題をテーマに幅広く執筆活動を展開している。 代表作に「コンセント」「アンテナ」「モザイク」(いずれも幻冬舎)。2001年に 「できれば ムカつかずに生きたい」(晶文社)で第一回婦人公論文芸賞を受賞。著作 に「富士山」「ドリームタイム」(共に文藝春秋)。「被爆のマリア」(文藝春秋)など多数。 最新刊は元オウム信者死刑囚との交流を描いた私小説「逆さに吊るされた男」(河出書房新社)

鬼丸昌也氏(認定NPO法人 テラ・ルネッサンス創設者・理事・事務局長)

 1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。高校在学中にアリヤラトネ博士(サルボダヤ運動創始者/スリランカ)と出逢い、『すべての人に未来をつくりだす能力がある』と教えられる。2001年、初めてカンボジアを訪れ、地雷被害の現状を知り、「すべての活動はまず『伝える』ことから」と講演活動を始める。同年10月、大学在学中に「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」をめざす「テラ・ルネッサンス」設立。2002年、(社)日本青年会議所人間力大賞受賞。著書に『ぼくは13 歳職業、兵士』(合同出版)『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した』(こう書房)『僕が学んだゼロから始める世界の変え方』(扶桑社)『平和をつくるを仕事にする』(ちくまプリマー新書)等。

熊平美香氏(昭和女子大学ダイバーシティ推進機構キャリアカレッジ 学院長)

  1989年、ハーバードビジネススクールMBA修了。金融機関の金庫扉を製造する熊平製作所にてビジョン・戦略の再構築に従事。日本マクドナルド創立者藤田氏の元、新規事業の立ち上げに携わる。2000年より、GEの「学習する組織」のリーダー養成プログラム開発者と協働し、学習する組織論に基づくリーダーシップ、チームビルディング、組織開発を軸にコンサルティング活動を開始。2008年には、学習する組織を解りやすく解説した著書『チーム・ダーウィン「学習する組織」だけが生き残る』を出版。2010年より日本教育大学院大学学長として学習する学校理論に基づくスクールリーダープログラムを開発。2011年よりTFJ(ティーチ・フォー・ジャパン)の理事として、学習支援事業の教員養成に従事。ハーバード教育大学院で毎年行われるFuture of Learningに参加し世界の教育改革を国内に紹介。財団では、ハーバード教育大学院で開発された「理解のための教育」理論、MIT
経営大学院のジェイ・フォレスター教授により開発されたシステム思考理論、オランダで開発されたシチズンシップ教育ピースフルスクールプログラムを広める活動に従事。(未来教育会議HPより)

EMSの特徴

【1】マネジメントを本質において再定義

 我が国では、Managementを「経営」や「管理」と訳されていますが、それはマネジメントの本質ではありません。
 では、マネジメントの本質とは何か?
 それは、“望ましい状態をなんとかして実現していくこと”にあります。
 このように本質を置くことで、事業や組織のマネジメントのみならず、「経営」や「管理」と訳す限り適切に捉えられないライフマネジメントやセルフマネジメントといったあらゆるマネジメントを射程に含めることが可能になります。
 これによって、日々の生活、自己実現、人間関係の維持と改善、人財育成、組織作りとその運営、医療や教育の実践、学術研究……人間が行うありとあらゆる活動は、すべて「マネジメント」として捉えることが可能になるのです。そして、それが本当に実りあるものになるかどうかは、物事の「本質(エッセンス)」に沿っているかどうかにかかっています。
 Essential Management Schoolは、どんな時代や状況の変化にも揺らぐことのない本質的な知を学び、具体的に行動し、いい社会をつくっていこうという志を持ったすべての人たちに、本質的な講師陣による、最高峰の授業を提供します。
 年齢や職業を問わず、Essential Management Schoolの理念に心から共感できる人であれば、年齢や環境や状況に関わらず、誰もが自由に学ぶことができます。
 時代の変化や状況に流されない「本質」を求め続けるあなたへ。
 ぜひEssential Management Schoolで、共に学び、共に成長しながら、「本質」を探求し、学ぶ楽しさを体験して行きましょう。

【2】100人100通りの学び方を実現

 会場でリアルに講義を聞くこともひとつの方法ですが、それが現実には難しい人もたくさんいます。EMSではどこにいてもWeb会議システムZoomを通じてリアルタイムに受講できる「Zoom受講」、リアルタイムが難しい場合には、講義録画を後から見てからZoomでディスカッションすることで学ぶ「MBAL受講(Movie Based Active Learning)」といった時空を越えた“100人100通りの学び方“を実現し、それにより全国各地の忙しい経営者から子育て中の人も参加することができました。
 さらにゼロ期を通して明らかになったことは、驚くべきことに、Zoomコース、MBALコースそれぞれの良さがあり、リアル受講と比べても満足度や学びの充実度が劣らなかったという点にあります。それは最終日の修了式に北は旭川から南は久米島まで全国各地から受講生の9割が集まったことにも現れました。

【3】リーズナブルな価格でワークライフバランスを崩すことなく受講することが可能

 MBAを取得するためには何百万円、海外では何千万円とかかることも珍しくありません。これでは社会人における教育格差は広がるばかりで、ごく一部の人しか受けることはできません。
 また日中は働きながら通う夜間主のMBAでは、「身体か家庭が壊れる」と言われており、犠牲に基づくマネジメントになりがちです(実際に成績優秀者のディーンズリストに乗りながらも修了式前に突然死された学生も出るといった悲劇も報告されています)。
 西條は人間科学を専門とする立場から、早稲田大学大学院のMBAに最年少(当時34歳)で専任講師となり、10年間教鞭をとってくるなかでMBAを内側から経験し、また専門の一つである質的研究法という方法論により全日制や夜間主、留学生のMBAでの学びの研究を行うことで、その有効性とともに既存のMBAの限界も感じてきたといいます。
 まず、「ビジネス」とは本来“事業”のことを指しますが、ビジネススクールにおいては主にお金儲けや利益を上げることと受け取られており、従来のビジネススクールはそのためのスキルや知識を教える場であり、幸せに生きるための人生をマネジメントするという本質にフォーカスした学びはできないこと。
 成長深化の本質はセルフマネジメントにありますが、マネジメントを「経営」や「管理」と捉えている(実際「経営管理研究科」と呼ばれています)従来のMBAでは、セルフマネジメントをメインに教えるコースは存在しないこと。
 そうしたことを踏まえ、西條は、誰もが幸せになるためにマネジメントを学びにきているはずだと考え、幸せな人生をマネジメントするためには、人間の本質に沿ったセルフマネジメントが基本であり、その本質的な原理をチームマネジメントや組織マネジメントにも応用していくことで、人を幸せにしながら持続可能性を担保する本質経営にもつなぐための授業を展開します。
 EMSは、西條のそうした問題意識から創設されたため、一部の恵まれた環境の人だけが受講できる高額な受講料がかかるMBAとは異なり、新卒のサラリーマンでも学生でも主婦でも本質の学びに関心がある人なら誰でも受講できる価格に設定されています。
 また働きながらでも仕事や家族、身体を犠牲にすることなく学ぶことができるよう、本科コースとなる「本質行動学特論1」は2週間に1回、「本質行動学特論2」と同時に受講しても毎週1回の受講で修了することができるように設計されています。
 通常受講生の数が多いと学びの質が落ちるのが常ですが、西條が開発したチームベイスドのFA(Facilitating Assistant)システムを導入することにより、専門のFAがついてチーム単位で学びが進んでいくため、150名近い人数でもまったく質が落ちることなく効果的な学びが実現しています。
 また「肯定ファースト」をはじめとする本質クレドを毎回共有、確認することで、安心安全の場を作ることで、各自が他者の目線や評価を気にすることなく、本質的な深化、変容ができる場となっていることも、多くの受講生が変容できたポイントとして挙げています。
 授業内容も通常数ヶ月をかけて教えるテーマであっても、その“本質”—-最も重要なポイントにフォーカスすることで、90分でそのエッセンスを学んでいくことが可能です。さらにスクールタクトという最新のリフレクション共有システムを導入することで、150名ものリフレクションをすべて読むことができ、他者の学びから多くの事を学んでいき、授業と授業の間の期間もそれぞれ学びを深めることが可能になっています。
 さらにメンバーにより自主的に10を越える「部活」が立ち上げられ(組織開発部、パートナーシップ部、メンタルトレーニング部、落語部、絵本部、コミュニティ部、本質研修探究部、出版部、等々)、それぞれ活発に活動しています。
 これらはEMSの仕組みの一端でしかありません。こうした様々な工夫が凝らされていることにより、1つのコースでの学びが一般のものよりも何十倍もの濃密な学びが実現され、ゼロ期においては「これまで様々なスクールで学んできたけれど実効性の次元が違う」「人生のターニングポイントになった」「根本的なあり方から変わったことで仕事の仕方も本質的になった」といった声が続出するということが起きました。

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