エッセンシャル・マネジメント・スクールとは

我が国では、Managementを「経営」や「管理」と訳されていますが、それはマネジメントの本質ではありません。

では、マネジメントの本質とは何か?

それは、“望ましい状態をなんとかして実現していくこと”にあります。

 

このように本質を置くことで、事業や組織のマネジメントのみならず、「経営」や「管理」と訳す限り適切に捉えられないライフマネジメントやセルフマネジメントといったあらゆるマネジメントを射程に含めることが可能になります。

これによって、日々の生活、自己実現、人間関係の維持と改善、人財育成、組織作りとその運営、医療や教育の実践、学術研究……人間が行うありとあらゆる活動は、すべて「マネジメント」として捉えることが可能になるのです。そして、それが本当に実りあるものになるかどうかは、物事の「本質(エッセンス)」に沿っているかどうかにかかっています。

 

エッセンシャル・マネジメント・スクールは、どんな時代や状況の変化にも揺らぐことのない本質的な知を学び、具体的に行動し、いい社会をつくっていこうという志を持ったすべての人たちに、本質的な講師陣による、最高峰の授業を提供します。

年齢や職業を問わず、エッセンシャル・マネジメント・スクールの理念に心から共感できる人であれば、年齢や環境や状況に関わらず、誰もが自由に学ぶことができます。

 

時代の変化や状況に流されない「本質」を求め続けるあなたへ。

ぜひエッセンシャル・マネジメント・スクールで、共に学び、共に成長しながら、「本質」を探求し、学ぶ楽しさを体験して行きましょう。

エッセンシャル・マネジメント・スクールの理念

エッセンシャル・マネジメント・スクールでは、以下の価値観に心から共感できる人はすべて入学することができます

理念

  • 形式より、本質を求めます。
  • 流行に振り回されず、普遍的なものを大切にします。
  • 否定ではなく、肯定をベースにした議論をします。
  • 自分だけでなく、他人を大事にします。
  • 理論で終わらせず、実践と連動させます。
  • 次世代に「いい社会」を渡していけるよう、本質を見つめ続けます。

EMS本質クレド

 

本質行動学は「○○」とは何かと本質を問い、それに沿った本質的な実践を実現していく実践の学問です。

 

学問とは何でしょうか?
学問とは問いを立てて学ぶと書きます。問い、すなわち関心が先にあって好奇心をベースに学ぶのが学問です。

勉強は強いて勉めると書きます。だから辛くなります。犠牲を伴います。

EMSでは幸せな人生をマネジメントしていくためにさらに成長、進化していくにはどうすればよいか?

そういった本質的な関心に基づいて、自ら探求していただく場になります。自ら楽しんで学んでいく人ほど、多くのものを得ていくことができるでしょう。

 

人間とは何でしょうか?

すべての人間は肯定されたいと望んでいます。

そのため拒絶、拒否されると嫌な人だと思います。肯定してくれる人のことをいい人だと思います。自分を応援してくれるいい人の話を聴こうと思います。気持ちよく建設的にコミュニケーションするためにまずは肯定ファーストを心がけましょう。

 

ただし、これはどんな人もどんな時も肯定しなければならない、ということではありません。相手に迎合することでも、自分を犠牲にすることでもなく、自分の心を尊重し、同時に相手の心を尊重するのが真の肯定ファーストです。

 

凄い人ばかりで気後れしてしまうと思われる方もいるかもしれません。

人間は他者と比べがちですが、本当のことをいえば、それぞれの人は遺伝も経験も魂もあらゆるものが違うまったく別の“宇宙”のようなものです。人それぞれ固有の性質と成長のタイミングと速度があり、まったく違うものを比べても意味はありません。どんなに凄いと思う人がいても、あなたには関係ないのです。まずは自分の気づきと成長に集中しましょう。そして、他の人がそれぞれのスピードで成長するのを見守りましょう。

 

そもそも人間としてこの世界で懸命に生きている点では、有名も無名もなく、存在としての価値は絶対的で等しくあります。実績が多い人の方が人間存在として価値があるわけではないのですから、存在価値を高めるために、努力や成長をする必要はないのです。Doingに存在価値をゆだねてしまうと、どうしても過剰にやりすぎてしまい気づいたら自分や周囲の人に犠牲が出ていたということになってしまいます。あなたの存在としての価値は最初からすでに完全に在ります。

 

あなたの本質は、あなたが作り上げたアイデンティティや自己像ですらなく、その奥にあるいのちの動きそのものです。

ただ成長と貢献の喜びのために、犠牲を出すことなく、現実とのバランスをとりながら、自分のペースでプロセスを味わいながら成長していきましょう。

 

参加者とは何でしょうか?

  

EMSでは、あちらとこちらをわけず、運営と参加者といった役割は違えども全員がメンバーであり、チームとして考えます。EMSの理念に魂から共感する人は全員スクールを一緒に作り上げていく仲間なのです。

 

EMSは本質を学ぶ世界ではじめての学校です。

EMSは、共感してくださったみなさんの夢を本質に重ねあわせることで、それぞれの夢といい社会の実現を同時に加速させることができるようなそんな場にしていきたいと思っています。やってみてはじめてわかること、改善していくべきこともたくさんあるでしょう。みなさんの強みを活かして積極的に提案、行動していくことで、自らの手で仕事やチャンスを作っていっていただければと思います。方法の有効性は、状況と目的に応じて変わります。当初思っていたよりもいい案がみつかったら柔軟に変更していきましょう。そういうしなやかな理性とやわらかな感性で、既存の方法に囚われず、じっくりと大胆に、みなさんでともにEMSを創りあげていきましょう。 (2019年1月30日 代表 西條剛央 )

西條からのメッセージ

学びに対する疑問?

エッセンシャル・マネジメント・スクールは、「本質」を軸に、人生、仕事、プロジェクト、チーム、教育、そして自分の望む人生といったあらゆるものを「マネジメント」していくための「本質的な知識や理論」を、それぞれの分野の本質的な講師陣から学べるスクールです。

 

私は昔から、「特定の範囲でだけ使えるけれど、対象が変わったらまったく役に立たなくなる知識」や、「今この瞬間は有効だけど5年、10年後には必要なくなってしまう技術や方法」に、どうしても興味が持てませんでした。いずれ役に立たなくなる知識に対して、人生の貴重な時間をかけて学ぶ意味を見出せなかったのです。 

 

しかし、世の中に断片的な知識やノウハウを教えてくれる人や場所は数えきれないほどありましたが、「本質—物事の最も重要なポイント」を学術的、実践的に教えてくれる場を見つけることができませんでした。

 

大学も大学院も、学会ですら例外ではありませんでした。

 

今となってはその理由がはっきりわかります。それは、そもそも「本質を追求する学問」自体が体系化されていなかったためです(ですから「本質大学」とか「本質学部」を見かけたことはないと思います)。

 

むしろ、学問は通常、専門的になればなるほど細分化していき、本質が見失われていく傾向を持っています。震災後、「御用学者」と揶揄される学者の存在が明らかになったように、「科学」ですら、経済や政治に絡め取られて本質を見失っていく時代になっていたのです。

本質探求からエッセンシャル・マネジメント・スクールへ

大学院時代、私は心理学を通してアカデミックな研究を行いながら、物事の本質を追究する研究をはじめました。

科学とは何か?研究とは何なのか?方法とは?理論とは?言語とは?

そして人間の本質とは何なのか?

 

こうした問いは、まさに“哲学の問い”でした。そうした哲学的な問いに答える“原理”群からなる「構造構成主義」を体系化するに至ったのが2005年のことでした。

 

その後、「構造構成主義」はその深度がもたらす汎用性から、医療、教育、福祉をはじめとする多くの領域に応用されました。

 

その後、東日本大震災が起きると、仙台出身の私は現地入りしてすぐにプロジェクトを立ち上げました。福島原発事故を含めて、それは人類が経験したことがない未曾有の災害でしたが、3000人以上のボランティアの尽力のもと、立ち上げたプロジェクトは、日本最大級の支援プロジェクトへと育っていきました。そのマネジメントには、構造構成主義の「方法とは何か」「価値とは何か」という本質に通じる原理が大きく活かされました。

 

私は、このプロジェクトを通して、本質は厳しい現実でこそ役立つということを、身をもって実感しました。本質を捉えることができれば、本質からぶれずに、それに沿って行動しやすくなるのです。

 

理想の大学、大学院を探し求め、結局、どこにも無かったため、「本質の把握」×「人間力の向上」×「マネジメントの体得」というコンセプトを実現するために、第一線で活躍する本質的な講師陣と、様々なフィールドで「本質」を探求する多くの同志が集まり生まれたのが、このエッセンシャル・マネジメント・スクールです。

 

今までの学生生活では、面白い授業と出会えなかったという方、これからの人生のために自己成長に投資していきたいという方、本学の理念に共感する講師や学生と共に学び、共に成長していきたいという方・・・本質に沿って生きていきたいすべての方の参加をお待ちしております。

Partner

ドラッカー学会とは、ドラッカーの人・思想・業績を通じて、新しい知の様態を実践感覚豊かに具現していこうとする学会です。いわばドラッカーを通した本質行動学を目指しています。EMSの理念との協働をもって広く実りの多い活動をできることを願っています。(ドラッカー学会/理事 井坂康志)

公式サイト:http://drucker-ws.org

 

※エッセンシャル・マネジメント・スクールはドラッカー学会公認の唯一の

 スクールです。