エッセンシャル・マネジメント・スクール創設に至る想い

(EMS代表西條より)

構造構成主義を体系化し池田清彦先生に師事

なぜエッセンシャル・マネジメント・スクールを創設したのか。設立に至るまでの経緯や代表としての想いをお伝えできればと思います。

  

私は早稲田大学の人間科学部/研究科で臨床心理学と発達心理学を学び、博士号を取得しました。そこで心理学や人間科学といった諸学が必ずといってよいほど信念対立に陥る様を目の当たりにして、諸学を基礎づける超メタ理論というべき学問が必要であることに思い至り「構造構成主義」を体系化しました。

 

その後、日本学術振興会のポスドク研究員として「構造主義科学論」の創唱者 池田清彦先生に師事したのち、2009年に早稲田大学のMBAに「質的研究法 SCQRM」を専門に教える専任講師として採用されました。

「ふんばろう東日本」から本質行動学へ

その後、東日本大震災に際しては、津波で地元の伯父が亡くなったこともあり、構造構成主義を軸に、日本最大級の総合ボランティア支援プロジェクトを実現することになりました。そこでもやはり志を同じくする仲間であるはずのボランティア同士が信念対立に陥ったり、1000年に一度と言われる未曾有の災害に対応できず、機能不全を起こす組織の姿がありました。そこであらゆる方法に共通する「方法の原理」、あらゆる人間に共通する「人間の原理」といった原理が役立ちました。
ほぼ日の記事「西條剛央さんのすんごいアイディア。」

 

そうした中で、普遍性と実践性を直結させた「本質行動学」という学問が立ち現れてきました。MBAでも「組織心理学」「組織と哲学」「ソーシャルビジネス特論」といった科目も担当するようになりました。
Harvard Business Review 【連載】ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門

 

 

2017年にはドラッカー学会の学会誌に論文を投稿する中で、近代マネジメントの発明者と言われるピーター・F・ドラッカーが、本質行動学Essential Management Science の先駆者に位置付けられることが明らかとなり、マネジメントのメタ理論MDPSなど重要な論文群を発表していきました。

なぜエッセンシャル・マネジメント・スクールを創設したのか?

2019年には、お茶の水にエッセンシャル・マネジメント・スクールを創設するに至りました。

 

MBAは国内でも数百万円という費用がかかるため企業派遣や経済的に余裕があるビジネスパーソンでなければ入ることができませんでした。エッセンシャル・マネジメント・スクールは、そうした教育格差を失くしたいという願いから十万円台で参加できるようにしています(学生さんや経済的に厳しい方向けの奨学金もご用意しております)。

 

また 忙しい方々でも「本質」を押さえることで、家庭と仕事のバランスをとりながら健康を害さずに無理なく学べるようにという願いから設計されているプログラムとなっています。それは、一部上場企業の代表取締役をされている経営者の方でも繰り返し修了されていることにも現れています。

 

「本質行動学」の発展

本質を把握し、原理を駆使して不条理を乗り越え、望ましい状態を実現する「本質行動学」(Essential Management Science)は、普遍性ゆえにあらゆるテーマや分野を超えて適用できる汎用性に特徴があります。

 

EMSの始発点であり究極とも言えるセルフマネジメントからチームマネジメントの原理を学ぶ「基礎原理コース」のほか、

 

本質行動学×ドラッカー=「EMSエッセンシャルドラッカーマネジメント実践コース」

本質行動学×音楽=誰もが作詞作曲できるようになる「ミュージック・オブ・ライフスクール」

本質行動学×ソーシャルビジネス=「EMSソーシャルビジネス実践コース」

本質行動学×質的研究法=「EMS質的研究法オンライン習得コース」

本質行動学×Art-Sport-Entertainment=ASEマネジメントコース

本質行動学×チームコーチング=「EMSチームコーチング」

本質行動学×身体思想=「身体原理学 理論実践コース」

 

 

といった多岐にわたるコースが生まれています。

これからの参加者に求めるもの

我々は生徒というより一緒に学ぶ仲間であり探求していく学徒を求めています。

 

スクールへの参加の可否は、学歴や経歴で判断されることはなく、EMSの理念に共感し、肯定ファーストの姿勢でコースに臨めるかどうかだけです。

 

EMSが大切にしている理念はEMSクレドとして公開されており、ピンと来た方は無料の体験授業なども定期的に開催されていますので、ぜひ気軽に扉をたたいてみてください。

 

エッセンシャル・マネジメント・スクール代表 西條剛央